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テールゲートリフター特別教育の費用は?講習内容と事故事例を解説

トラック関連
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トラック後部についているテールゲートリフター

この度、労働安全衛生規則の一部改正によりテールゲートリフターに係る特別教育が令和6年2月1日から義務化されます。

この特別教育を受講しないとテールゲートリフター(ゲート車)の操作が出来なくなります。

テールゲートリフター特別教育の費用、講習内容と実際の事故事例を解説したいと思います。

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テールゲートリフター特別教育の費用は?

オンライン講習

申し込みは、18歳以上でおおよそ14,000円(税抜き)です。

教習所によってはWEB(オンライン)でも特別教育を行っているところもありますのでぜひ活用してみて下さい。

テールゲートリフターに係る特別教育とは?

特別教育の講習

画像は物流ニッポンよりお借りしました

トラックなどの荷役作業時の墜落、転落などの労働災害を防止するのための安全対策の強化を目的として、労働安全衛生規則の一部が改正されます。

この改正で、昇降設備の設置、保護帽の着用義務の範囲拡大、運転位置から離れる場合の措置の適用除外、そして、荷を積み卸す作業を伴うテールゲートリフターの操作の業務特別教育の対象義務化されます。

今回の改正理由は、テールゲートリフターの特性に関する認識不足墜落転落事故が増加し、労働災害が増えたことにより規則の一部が改正し特別教育が必要との事ですが、確かに私も基本の操作方法は教えてもらいましたが、何が危険か、どのような事が駄目な操作なのか、など詳しく教わったことはありません。

テールゲートリフターの図
テールゲートリフターの図

イラストは厚生労働省より引用

テールゲートリフターに係る特別教育の講習内容は?

テールゲートリフター操作業務の特別教育は、学科と実技の講習が行われます。

時間と内容は次の通りです。

・テールゲートリフターに関する知識(学科) 1.5時間

・テールゲートリフターによる作業に関する知識(学科) 2時間

・関係法令(学科) 0.5時間

・テールゲートリフターの操作方法(実技) 2時間

学科教育の受講時間は合計4時間、実技教育の受講時間は2時間の合計6時間です

「テールゲートリフターに係る特別教育」とは、テールゲートリフターを操作する際に必要な特定の知識や技能を教えるための訓練や教育プログラムを指します。

このような特別教育は、次のような内容を含むことがあります:

・安全な操作方法の指導: テールゲートリフターの安全な使い方、操作手順、荷物の積み降ろし時の安全対策。

・荷物の積み降ろしの最適な方法: 異なる種類や重さの荷物を安全に運搬するための最適な方法やテクニック

・障害対処と緊急時の手順: トラブルが発生した際の対処方法や緊急時の手順

これらの特別教育は、作業者やドライバーがテールゲートリフターを安全かつ効果的に使用し、事故や故障を防ぐために重要です。

何度もいいますが、操作ミスによる墜落や転落といった労働災害を防止するための安全対策強化を目的として特別教育を実施しますので必ず受講しましょう。

また、ヘルメット(保護帽)の着用も義務付けされましたので、操作時は必ずヘルメットを着用しましょう。※テールゲートリフターで荷の積み卸しを行う際に限られます。

特別教育は、省略や免除の対象者もありますので厚生労働省トラック協会などのホームページで確認してみて下さい。

テールゲートリフター使用による事故事例

昔、友人が実際にゲート車に乗務し荷物を降ろす際に起こった事故事例を紹介します。

テールゲートリフター使用による事故事例

イラストは厚生労働省より引用

発生状況

トラックのテールゲートを使って荷を積み降ろしていたところ、落下した荷の下敷きとなった。

発生時の作業は、トラックで運ばれて来た かご台車10台(1台当たり≒400㎏)を積み降ろすもの。

作業は当事者とフォークマンの2名で行われました。

作業方法は、かご台車をトラックの荷台からテールゲートまで移動させてから、リモコン操作でテールゲートを地面の高さまで下げてフォークマンが倉庫まで運ぶことでした。

そして、何台目かのかご台車をテールゲートに移動させたとき、トラックが斜め後ろ向きに傾き更にかご台車が動き落下。

当事者がかご台車の下敷きとなりました。

原因

 原因としては、次のようなことが考えられます。

1  傾斜のある場所にトラックを止めて作業をしていたこと
積み降ろし作業は、トラックの後ろ側を倉庫の入り口に向けて行われていたが、入り口に向かって地面が下っていたにもかかわらず、修正治具などは使われていなかった。
このため、荷が後方に傾きやすい状態であった。

2  事前に、作業手順や作業方法が定められていなかったこと
作業指揮者が定められておらず、作業方法や作業分担なども特に定められていなかった。
また、当事者は、荷が滑り落ちやすいテールゲートの後方で作業をしていた。

3  古いタイプのテールゲートリフターの為、サイドガードが付いていなかった
今は標準装備であるテールゲートリフターのサイドガードが付いていなかった為、かご台車が斜めに動いてしまいストッパーの無いところで落下してしまった。

対策

このタイプの災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要です。
1  トラックが水平な状態で荷を降ろすこと
トラックから荷降ろしを行う場合は、原則として平坦な場所で行う。傾斜のある場所で行う場合は、修正治具などを使用してトラックが水平となっていることを確認してから荷を降ろす。

2  作業指揮者、作業方法等を定め、それに基づき作業を実施すること
あらかじめ荷や場所などの状況を踏まえ、作業方法や作業分担を定める。それに基づく作業を徹底し、また作業指揮者も事前に決めておく。

3  古いタイプのテールゲートリフターは運行管理者に報告し対処してもらう
サイドガードが付いていないゲート、ストッパーやテールゲートリフター自体が故障や動作不良などが確認されたときは、すぐに運行管理者、整備管理者に報告し使用を禁止し代替の車両を用意してもらう。

※上記の内容は、私の友人が実際に起きた事故です。

この事故により腰椎骨折、全治3か月(内1カ月入院)となりました。

一歩間違えると大惨事になっていたようです。

私もこの事故を聞いた時から、テールゲートリフターの取り扱いを十分に気を付けるようになりました。

テールゲートリフターに係る特別教育とは?講習内容と事故事例を解説のまとめ

如何でしたか?

基本操作すれば事故は起きませんが、間違えて操作や動作をしてしまうと、命に係わります。

今回の特別教育が如何に大事で何故受講しないといけないのか。

今一度考えていただきたいと思います。

まだ、受講されていない方は、運行管理者にその旨を伝えて早急に受講しましょう。

そして1件でも事故を減らせるようにしましょう。

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