昔はトラックの運転手というと、男社会というイメージが強く女性がトラック運転手になるというのは多くなかった思います。
私がこの業界に入った時もあまり女性ドライバーは見かけませんでした。
今では女性ドライバーさんの活躍も多く、トラックのみならずトレーラー、バス、タクシーの女性ドライバーさんも多く見かけます。
それでは、現在の運転手の男女比率は?
女性ドライバーが増える理由と今後のトラック業界としてどのようにしたら良いかを見ていきたいと思います。
目次
運転手の男女比率と車両の内訳
トラック運転手の男女比は?
内閣府男女共同参画局によると、男性運転手が82万人(96.5%)
女性運転手は約3万人程度。女性の割合はわずか3.5%です(2022年3月時点)
バス運転手の男女比は?
国土交通省によると、全国のバス運転手は近年12万~13万人。
男女比は97.9%が男性、女性比率は僅か2.1%です。
女性バス運転手はだいぶ少ないことがわかります。(2023年3月時点)
タクシー運転手の男女比は?
全国ハイヤー・タクシー連合会によると、全国のタクシー会社で働く運転手の数は2023年3月末の時点で23万1938人でした。
男女比は95.8%が男性、女性が4.2%(2023年3月時点で全国で9673人)
女性タクシー運転手もかなり少ない事がわかります。
女性ドライバーが増える理由と必要性
画像はGAZOO.com様よりお借りしました。
女性も運転するのが好き。カッコいいトラックに乗りたい。大きいトラックを運転してみたい。バスを運転する姿を子供に見せたい・・など。
たくさんの女性が運転手になりたいという気持ちがあったと思います。
しかしどうしても男社会だから、女性であること自体が理由で不採用になったり、子育てや職場の環境などに関して、女性にとって望ましくはなくトラックドライバーとして働こうとする女性が決して多くなかったなどが理由であきらめていた女性も多いと思います。
現在、国土交通省が促進するトラガール促進プロジェクトを発足させ一人でも多くの女性が活躍できる場をという事で国が働きかけています。
企業も女性を採用するにあたり、環境や労働時間などを会社が決めるのではなく、働く女性が決めているという会社もあります。
育児休暇や時間短縮なども行っているところもあるようです。
また企業としても運転手不足による売上げ低迷を脱出するべく如何にドライバーを採用できるか色々考えている会社もあります。
私が思うに女性ドライバーが多い企業は、従業員数も多く安定し環境が良い会社だと思います。
また余程のことがない限り退職するという事も無いような気がします。
女性目線で会社の良いところ悪いところを見ていただき、改善や提案などする事でもっと良い環境、企業になると考えます。
今後のトラック業界の課題とまとめ
私もこの業界に30年いますが、正直に言いますと力の問題や労働時間などで初めのうちは女性の採用は敬遠しがちでした。
しかし今の女性ドライバーさんは何でも仕事をこなしてくるという事。
トラックも奇麗に乗ってもらえること。
お客様とのコミュニケーションが良いという事。
何より仕事の内容で女性目線で意見を発してもらえるので今まで気づかなかった事を気付かせてくれるなど、会社にとっても良い人材と考えます。
また、前章でのトラガール促進プロジェクトという国が促進しているという事で経済に良い影響を施すと思います。
これからの時代は、女性ドライバーを企業として如何に獲得するかになると言っても過言でもないような気がします。
2024年問題についても考えていかなければなりませんので、昔の考えはやめていまの考えを持ち、運輸業を盛り上げていかなければなりませんね。
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