みなさん430(よんさんまる)って聞いたことありますか?
私も初めは何を言っているのかさっぱり分かりませんでした。
(シーサーオー?ん?何かのロゴか何か??)
とりあえず調べまして簡単に言ってしまうと
”連続運転をして良いのは4時間までで、4時間経ったら30分以上運行をやめなさいっていう事”だそうです。
というわけで、ここでは”430(よんさんまる)ってなに?連続運転の定義についてと問題点を解説”と題してまとめましたので解説致します。
”430”の定義とは?
先に話したように”430”とは、連続して運転して良いのは4時間まで、4時間経ったら運行を中止しなくてはならないという事です。
○自動車運転者の労働時間等の改善のための基準
(改善基準告示第4条第1項第7号、第8号)
七 連続運転時間(一回がおおむね連続十分以上で、かつ、合計が三十分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。以下この条において同じ。)は、四時間を超えないものとすること。ただし、高速自動車国道(高速自動車国道法(昭和三十二年法律第七十九号)第四条第一項の高速自動車国道をいう。)又は自動車専用道路(道路法(昭和二十七年法律第百八十号)第四十八条の二第一項若しくは第二項の規定により指定を受けた道路をいう。)(以下「高速道路等」という。)のサービスエリア又はパーキングエリア(道路法施行令(昭和二十七年政令第四百七十九号)第七条第十三号若しくは高速自動車国道法第十一条第二号に定める施設をいう。)等に駐車又は停車できないため、やむを得ず連続運転時間が四時間を超える場合には、連続運転時間を四時間三十分まで延長することができるものとする。
八 前号に定める運転の中断については、原則として休憩を与えるものとする。
厚生労働省ホームページより抜粋
- 連続運転時間は4時間以内です。
- 運転開始後4時間以内又は4時間経過直後に、30分以上の運転の中断が必要です。 中断時には、原則として休憩を与えなければなりません。
- 運転の中断は、1回がおおむね連続10分以上とした上で分割することもできます。 ただし、1回が10分未満の運転の中断は、3回以上連続してはいけません。
- 【例外】サービスエリア又はパーキングエリア等が満車である等により駐車又は停車できず、やむを得ず連続運転時間が4時間を超える場合には、4時間30分まで延長することができます。
- 連続運転時間のカウントは、運転の中断が合計30分に達したところでリセットされます。
良いパターン(例えば・・・)
- 4時間運転後、30分以上の運行停止はOK!
- 2時間半運転して20分休憩、1時間半運転して10分休憩はOK!(運転時間4時間と休憩時間30分になっているのでOK!)
- 1時間20分運転して10分休憩、1時間20分運転して10分休憩、1時間20分運転して10分休憩はOK!(運転時間4時間と休憩時間30分になっているのでOK!)
ダメなパターン(例えば・・・)
- 4時間半連続運転はNG!(但し例外として休憩箇所がどうしても見つからず少々伸びてしまったというのは認められる。故意はNG)
- 2時間運転して10分休憩、3時間連続運転はNG!(運転時間5時間と10分休憩はNG!)
- 2時間運転して5分休憩、1時間運転して5分休憩、30分運転して5分休憩、30分運転して5分休憩はNG!!(運転時間4時間と休憩時間20分はNG!!プラス、1回の休憩が10分未満なので休憩としてカウントされないのでNG!!)
運行停止は概ね10分と言われていますが、10分以上運行停止しないと運行停止(休憩)とは言われないので10分刻みで休憩したほうが無難かと思います。
また、あくまでも連続運転時間についてなので
連続して3時間運転して配送地点等に到着し、荷下ろし又は荷積み時間が30分以上経過して、その後4時間運転するというのは定義としては認められます。
ですので休憩を取らなくてはいけないと言うのではなく運行を停止するという事です。
つまり、休憩時間は別途取らなくてはならないという事も考えて運行しなくてはなりません。
※運行停止時間を休憩とすることが一番分かりやすく効率的でもあります。
”430”についての問題点と必要性
トラックドライバーの心理を考えると、特に長距離を運転するドライバーさんは、4時間運転して30分強制的に休憩させられるという心理になり
・30分あれば目的地に着くのに
・30分あれば〇〇㎞走れるのに
・30分後には渋滞が始まってしまう、など
逆にストレスになってしまうドライバーさんもいるでしょう。
私もその1人でした。私は何方かというと早く仕事を終わりにして早く帰りたいタイプでしたので、”430”は苦痛で仕方ありませんでした。
だいぶ昔ですが、長距離ドライバーもしていました。
当時は今のように”430”というものは厳しくなく、大阪から関東までノンストップで運行していた時もありました。
※ですのでドライバーさんの気持ちも理解出来ます。
その時はまだ若かったので体力的にもあまり疲れたという認識もありませんでしたが、今では休憩しながらでないと、「疲れてしまう」「集中力が無く」なります。
この疲れと集中力の低下による眠気などが、事故の原因とも言われています。
これを漫然運転といいます。
漫然運転(まんぜんうんてん)とは
漫然運転とは、集中力や注意力が低下した状態で車を運転する事です。
具体的には、前方を見ながら運転しているけれども、頭がぼーっとしていたり、考え事をしていたりと、運転に集中できていない状態のことを言います。
事故防止の為には、やはり一定時間運転したら休憩は必要と考えます。
これは、トラックの運転だけではなく、全ての車両を運転するものに対して必要です。
430(ヨンサンマル)ってなに?連続運転の定義についてと問題点を説明のまとめ
いかがでしたか?
トラックを運転するにあたり、一定時間運転したら必ず休憩をとってリフレッシュした方が事故も無くなり、精神的にも楽になります。
漫然運転を続けていると眠気がさしてきて居眠り運転にもつながります。
万が一、事故を起こしてしまうと自分自身も嫌な気持になりますし、周りにも迷惑を掛けてしまいます。
逆に余計な時間を要してしまう事になりますし・・・。
ストレスをためたまま運転していると事故だけではなく、大きな病気を誘発する可能性もあるとも言われています。
慌てて運転しても良い事はありません。
今のご時世、時間に余裕をもって運転する事も難しくなってきましたが、慌てず無理のない運行しましょう。
運行管理者の方も無理のない運行計画を立てるよう心掛けてください。
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